1日5万円払えば・・・ねえ
ほんとうに驚きなのだけれど、1日5万円払えば満足のいく療養が受けられるのだそうだ。
これは実際の話で、噂ではない。これぞお金持ち。
それで、ご当人が幸せかどうかは別問題なのだけれど。
それを考えれば、1月30万円50万円の入院費では当然の措置としかいいようのない、長期介護療養型病院の実態かもしれない。
この長期療養型病院の「病院」という名が冠せられるのがくせもので、介護保険ができるときに、すでに危ぶんでいた人はいただろう。
老いて病で死ぬ、これは人間に平等に課せられた運命である。
若くても、老人でも、病気になれば病院に入院する。
そこで回復する人もいれば、力尽きて死ぬ人もいる。
しかし、老人は長期化する見込みが大で、しかも今後老人人口が非常に増加することを見越して、健康保険ではまかないきれないので、新たな税金、介護保険をつくり、40歳以上の誰でもが、保険料を払うはめになった。
税金が増えただけではない。医師に払う診療報酬は低く見積もり、患者が払う医療費の割合は引き上げ、その上、長期化する老人医療は「一般病院」ではなく、介護保険付きの、「介護療養型病院」へ、追いやるという構図である。
そこで、1日5万円払えば、病人として、人間らしい扱いを受けることができるというわけだ。
病気になると1日5000円支払うって宣伝している終身医療保険なんか、
おかしくって入っていられない。焼け石に水だもの。
私は「介護療養型病院」へは、絶対に行きたくない。
私は経管栄養やイロウは絶対にしないように遺言を書くつもりだ。
それでも生きていたいひとが払うなら、せいぜい国民年金でまかなえる、そのひとの収入の範囲なのではないだろうか。とにかく高すぎる。
特別養護老人ホームという立派な施設がある。
そこは、お金持ちも貧乏人も関係なく、家庭でお世話できなくなったひとや、
一人暮らしで自立が困難になった老人を預かってくれるところだ。
俗に「特養」といわれているこの施設を増やさなければならないはずなのに、これをもうここ何年間か作ってないと思う。必要人口は増えているのにだ。
入所希望しても、200人待ち、300人待ち、という現状である。人気の地域は600人待ちというのも聞いたことがある。
もちろん病気のひとは、論外だ。申し込むこともできない。
規制緩和の名の下に何もかも民間任せで、お役所は監督だけしていれば
済むようになってきた。
それならそれで、必要のない職場は減らしても仕方ないだろう。
でも、国民へのサービスがどうなるかは知らない。
昔イタリアへ行ったとき、日本人ガイドさんの夫は市役所に勤めているが、
半日しか仕事がないので、その分給料も安く、あとはアルバイトをしていると伺った。
私の祖父も県庁に勤めていて、優雅な暮らしをしていたから、ひとのことは言えないのだけれど、それに優雅でもいいんだけれど、今のような絶対服従の官僚社会では、国民のための良い仕事などできるわけがない。
その上資本主義原理の弱肉強食社会では、おちおち生きていられない。
お先真っ暗。それでも済まして生きている人って、勇敢だなあ。
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