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2007年5月24日 (木)

いかに優しく、いかに厳しく

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シロツメクサの咲き乱れる丘に登りました。
はるか彼方、多摩ニュータウンの遠くまで見渡すことができます。

多摩に住んで3年、こんな素敵なところ知らなかったなあ。
さ、さんと、た、さんが案内してくださったのです。

この時間を得るために、不登校の子どもを、無理やり学校へ行かせるように、毎度毎度腹痛を訴える「忘れるひと」を、なだめたりすかしたりして、
デイへ送り出し、大急ぎで約束の場所へ。

ああ面倒くさい、そんなに嫌なら家で寝てれば、と言ってしまいたいところ。
でもね、寝たきりになって、廃人のように生きる「忘れるひと」じゃ困るのです。
え?困るのは誰?私が?私の都合だけ?
いやいや、そんなはずはない。家にいて、「忘れるひと」に縛られて、いつも優しい気持ちでいられるわけがない。そんな状態では、「忘れるひと」も不幸、私も不幸。

生きている限り、そのひとにできる精一杯の努力をしてこそ、人間らしい生き方、と言えるのではないだろうか、「忘れるひと」にもそう生きてほしい、
と私の判断は間違っていないはず。

でも、ときどきは別の考えになる。
あれほど大好きだったデイで人と交流していた社交家の「忘れるひと」が、今ではこんなに嫌がるのだから、好きにさせておけばいいのかなあ。
それほど苦しいのかなあ。私は鬼のような娘かなあ。
でも、家にいたら、30分おきにお腹が痛いと訴えて、私を煩わす。
そんなふうだから、たまに静かにしていると、たちどころに心配になり、いたちごっこ。

葛藤が日々繰り返される。答えは見つからない。誰にも答えは出せないでしょう。
いつまで続くかわからない一人相撲です。それとも、「忘れるひと」よ、
そのように延々と嘆きつつ、私の正体を全部さらけ出させようというのですか?

3時に電気の修理やさんが来る、急げ急げ、ひたすら急ぎながら、
迷いは果てしなく、3時ちょうどに帰り着くと間もなく修理やさんが来て、
帰ったと思ったら、表に車の止まる音がして「忘れるひと」の騒がしい声。
「誰もいないんじゃないかしら、誰かいてくれるのかしら」
「大丈夫ですよ、留守と言うことはありませんよ」
「でも、もしいなかったらどうしよう」
「いますから、安心してください」
ヘルパーさんときりのない会話をかわしつつ、玄関のノブを乱暴に掴む音がする。

私は「いますよ、留守にするわけがないじゃないの」と、言いながら、
ドアを大きく押し開けました。

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コメント

お久しぶりですm(_ _)m。前のお約束の、“丘”に行ってらしたんですね!私も行きたかったなあ。でも画像を見せて頂いたから・・。お母様デイサービスお嫌なんですか?どうしたんでしょう・・。でも一日中ご一緒では大変です。いちごさんの仰るように、それはお母様のためでもあると思います。いちごさんの心と体が少しでも健康でなければ続きません。昨日は義姉が来てくれたのですが、却って悲しくなってしまいました。負け犬(私)はずっと負けっぱなし・・・。母にはもう一度元気になって長生きして欲しいです。

投稿: 小春 | 2007年5月25日 (金) 14時16分

小春さん やっかいなのは人間のこころ。
自分は甘えも手伝って、結構親に勝手なことをいっても、
他人に言われたくないのですよねえ。
親の方だって、私に言われたのならすぐ忘れるのに、
他人に言われると、思いも寄らないほど傷ついているのですよねえ。
親が長生きしてくれるのはありがたいけれど、
そのことによってまた苦労の種が増えて、どうすればいいのかしらねえ。
でも、せめて社会の高齢者の受け入れ態勢が万全なら安心していられるのに、
なんとまあ、日本の福祉政策のお粗末なこと。

投稿: 貴市呉いちご | 2007年5月25日 (金) 21時50分

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