ベランダは花盛り
暖冬のせいか、ベランダの花は絶えない。
花は機械的に咲くわけではない。
物質のうちでも、一体として生活機能を持ち
生きているものはすべて、すなわち生物として、
他の物質から区別される。
みずから運動して生きて死ぬものはすべて、
有機体である。人間も有機体のひとつである。
アメリカの心理学者ロジャーズは、有機体としての
人間を洞察している。人間は道具ではないし、
もちろん機械などでは当然ない。
数百年まえから、すでに感じ始めてはいたのだが、
多分これほどまでに地球が破壊されはじめていることを、
目の前につきつけられては、反省せざるを得ないはずだ。
けれど、遅れている人は、いつの時代にもいる。
学ぶと言う謙虚さに欠けているのかもしれない。
今の日本では、宗教を持っている人を、なんとなく
ばかにしているようなところがある。
宗教心のあるひとは、実は謙虚なひとだ。
いにしえの賢者に教えを請うつつましいひとだ。
自然科学万能の世の中に生まれてきてしまった私たちは、
かなり不幸なようだ。
絶対的に信じるに足るものがないなんて、不幸すぎる。
しかし、もっと不幸なのは、人間を無機質な道具のように
見えてしまうひとかもしれない。
人間は生きて感じ、意志を持って行動し、知恵もある。
道具じゃないし、まして機械でなんかない。
これほどまでに人間を傲慢にしてしまったのは、
宗教心を失ってしまったからかもしれない。
ふとそんなことを考えさせられた数日である。
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